【中級編】ポストフロップの戦い方 part4 〜正しいアクション〜

今回のテーマは「ポストフロップのアクション」

前回までは「自分のハンドの強さを測る方法」について説明してきたよ。
ハンドの強さを測るためには、相手のレンジを強さ順に並べたランキング表が必要なんだったね。
そしてそのランキング表を作るためにレンジのヒントボードテクスチャーがあるってわけさ。

うん、そんな話だったね。レンジのヒントが「じっくりコース」、ボードテクスチャーが「らくらくコース」だっけか。

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ポストフロップのガイドライン①

それでそれで?今回はどんな話をしてくれるの?

今回はいよいよポストフロップのアクションについて説明するよ。どうすればポストフロップで正しいアクションを選ぶことができるのか、詳しく解説していくね。

おっけー!よろしくね。

 

ハンドの強さとアクションの関係

さて、アクションについては【初級編】のこの記事で一度説明してるよ。覚えてるかな?

うん、バリューベットとかブラフベットとかの仕組みを教えてくれたよね。

ベット・レイズ・チェックは「利益を最大にして、損失を最小にする」のがポイントだったね。僕はこれを「正しいアクション」と呼んでるよ。
逆に間違ったアクションを選ぶと、せっかくのチャンスで大きく稼げなかったり、ピンチのときに損失を大きくしちゃうんだね。

うんうん、確かにそんな話だった気がする。

正しいアクションにはバリュー(ベットorレイズ)、ブラフ(ベットorレイズ)、チェックの3種類があるんだったね。チンアナゴちゃん、一つずつ説明してくれるかな?

自分より弱いハンドにコールさせるベットがバリューベット、自分より強いハンドをフォールドさせるベットがブラフベット、バリューもブラフも成立しないときにするのがチェック、でしょ?レイズもベットとおんなじだよね。

そのとおり!よく覚えてたね。
まず最初に説明したいのは、自分のハンドの強さと正しいアクションの関係なんだ。下の画像を見てごらん。

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ポストフロップのガイドライン②:バリュー

相手のレンジのランキング表が三つのゾーンに区切ってあるのがわかるかな。ランキング表の下から0〜40%のゾーン、40〜60%のゾーン、そして60〜100%のゾーンだね。
自分のハンドがどのゾーンに位置するかによって、取るべきアクションの目安が決まるんだ。

ふーむ。例えば?

例えば、セットやツーペアみたいな強いハンドは60〜100%のゾーンにあるはずだよね。その場合は「自分より弱いハンドにコールさせるベット」、バリューベットを打つことができるよ。
ちなみに、こういう「バリューベットにコールさせるハンド」のことをバリューターゲットっていうよ。

このときにブラフベットはできないの?

ブラフベットは「自分より強いハンドをフォールドさせるベット」だから、70%の強さのハンドでブラフを成功させるためには、相手の80%とか90%の強さのハンドをフォールドさせなきゃいけないよ。でも、もちろんそんなことは無理だよね。だからブラフベットは成立しないんだ。

 

マージナルハンドとショーダウンバリュー

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ポストフロップのガイドライン②:ショーダウンバリュー

じゃあ、40〜60%はどうなの?

40〜60%のゾーンは相手のレンジの真ん中あたりで、自分のハンドがこの領域にいるときは、相手に勝ってるのか負けてるのかよくわからないんだ。こういう微妙な強さのハンドを「マージナルなハンド」っていって、チェックが正しいアクションになることがほとんどだよ。

ふーん、ベットしてもよさそうな気がするけどね。

こういう50%ぐらいの強さでベットすると、バリューにもブラフにもならないんだよ。ほら、以前にチンアナゴちゃんがAAを持ってて、J85Jのボードでオールインしたことがあったでしょ?

あったあった!ジョーズくんにボロカスに言われたやつね。

相手のレンジにもよるけど、このボードでのAAの強さは50%前後でマージナルなんだ。そこでオールインしちゃうと、自分より弱いハンドはフォールドして、自分より強いハンドはコールされるから、どちらにしろ損するんだったよね。

オールインに対して相手は?

JJ(クワッズ)・・・・・・・コール
88(フルハウス)・・・・・・コール
KJ(トリップス)・・・・・・コール
◎チンアナゴちゃんのAAはこの辺の強さ
99(ツーペア)・・・・・・・フォールド
A8(ツーペア)・・・・・・・フォールド
AT(フラッシュドロー)・・・フォールド
76(ストレートドロー)・・・フォールド

あ、そっか。前に見せてくれたコレって、相手のレンジのランキング表だったんだね。

うん、そういうことなんだよ。
マージナルなハンドはたくさんバリューが取れないし、かといってブラフをするほど弱くもないんだけど、出費を抑えてショーダウンまで行けばポットを取れるかもしれないし、相手のブラフをキャッチできるかもしれない。
そういう状態を「ショーダウンバリューがある」っていうんだ。マージナルなハンドはショーダウンバリューの代表格だね。

「曖昧な強さだけど、ショーダウンする価値がある」ってことなんだね。おっけー。

 

ブラフはアウツが大事!

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ポストフロップのガイドライン②:ブラフ

じゃあ、0〜40%はブラフをするの?

うん、0〜40%のゾーンにあるハンドは自分より弱いハンドに対してベットをしても、コールしてくれそうにないよね。だからバリューベットはだめで、もしベットするなら自分より強いハンドをフォールドさせるベット、ブラフベットになるんだ。
特にストレートドロー、フラッシュドローなんかのアウツのあるハンドでのブラフベットを「セミブラフ(Semi-Bluff)」っていうよ。「準ブラフ」みたいな意味だね。

アウツを引いてフラッシュができたらうれしい、相手がフォールドしてもうれしい。セミブラフは二段構えなんだね。ねえ、アウツがないときはブラフしちゃダメなの?

ダメじゃないけど、初めのうちはアウツがあるセミブラフが無難だよ。フラッシュやストレートが次のストリートで完成する確率が10〜20%ぐらいあるし、それに加えて相手がブラフに対してフォールドしてくれる確率もあるから、とても戦いやすいんだ。

「ドローが完成する確率+相手がフォールドしてくれる確率」がセミブラフの勝率なんだね。

上級者になるともっといろんなハンドでブラフできるよ。例えば、何のドローもないハンドでフラッシュを装ってブラフしたり、リバーで弱いワンペアをあえてブラフに変えたりとかね。でも、最初のうちはそんなことをする必要はないんだ。特にコーリングステーションにそんなブラフをすると、痛い目に遭うからね。

じゃあ、アウツがない0〜40%のハンドはあきらめてフォールドしちゃうの?

うん、初めのうちはそれでも問題ないと思うよ。

そっか、0〜40%のゾーンのハンドは全部ブラフベットをするのかと思っちゃった。

そうじゃないんだ。ほかのゾーンのハンドもそうなんだけどね、今まで説明してきたバリュー・チェック・ブラフはあくまでもアクションの目安なんだよ。

目安ってどういうこと?

0〜40%=ブラフ、40〜60%=チェック、60〜100%=バリューっていうのは結局、相手のレンジと比べて自分のハンドが強いor弱いって話をしてるだけなんだよ。

そりゃそうだよね。自分のハンドが強いからバリューベットを打つんだし、弱いからブラフするんだもん。

でもね、状況によってはそれがベストなアクションじゃないときもあるんだよ。ほら、最初の回でこんな話をしたのを覚えてる?
チンアナゴちゃんはAKを持ってて、ボードがK932A。そして相手のハンドはQJであることが超能力でわかってると。

あー、そんなのあったねえ!もし相手のハンドを透視できるなら、どのアクションが正しい?みたいな。

そうそう。ここでチンアナゴちゃんのAKは明らかに強くて、60〜100%のゾーンにあるでしょ?でも、だからといってチンアナゴちゃんがバリューベットを打つと、Qハイの相手はフォールドしちゃうよね。だから、利益を最大にする正しいアクションはチェックで、相手にブラフベットを打たせることなんだ。

そっか、確かに!

つまりね、「60〜100%のハンド=バリューベット」っていうのは、「大体のケースはコレでOKだよ」っていうざっくりとした目安なんだ。でも時と場合によっては、もっとお得なアクションがあるんだね。

むう、自分のハンドが強いor弱いって話と正しいアクションがズレることもあるのか。

そのとおり。ここで紹介する例外的ケースは次の三つだよ。

  1. ブラフが成功しそうにない:あきらめフォールド
  2. 超強いハンドでチェックorコール:スロープレイ
  3. ポーカーの定石:OOPノンアグレッサーのチェック

 

次の章から一つずつ紹介していくね。

 

ブラフとあきらめフォールドの基準は?

さて、1番のあきらめフォールドはさっきもちょこっとしゃべったけど、0〜40%ゾーンのハンドでブラフをせずにフォールドすることだよ。
「自分にアウツがない」「相手のハンドが強そう」「ポットに参加してる人数が多い」、この三つうち少なくとも二つが当てはまるなら、あきらめてフォールドしたほうがいいかもね。もちろん「自分にアウツがない」の一つだけでフォールドするのも悪くないよ。

「相手のハンドが強そう」って、具体的には?

例えばこんなのはどうかな。

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プリフロップではUTG+1がオープン、SBの自分は44で今回はコールしたよ。見てのとおり、フロップはハイカードだらけだね。

確かにこれはやる気がなくなるね・・・。

もしUTG+1のオープンレンジがAA〜99、AJs+、KQsなら、自分の44は相手のレンジのすべてに負けてるよ。しかも自分の44にはアウツがほとんどないんだ。ここでは単にチェックして、UTG+1のベットにフォールドすればいいと思うよ。

うーむ、何でもかんでもブラフすりゃいいってもんじゃないんだね。

 

相手を罠にハメよう!スロープレイのすすめ

さて、2番のスロープレイはチンアナゴちゃんが好きな話だと思うよ。

おっ、なになに?

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チンアナゴちゃんはKKを持ってBUからオープン。BBだけがコールして、フロップでなんとクワッズができちゃいましたと。

ウオオオッ!バリュー!!バリュー!!!

まあまあ、落ち着きなよ。チンアナゴちゃんのKKは確かに最強なんだけど、バリューターゲットがほとんどいないんだ。もしもチンアナゴちゃんがフロップ、ターン、リバーと連続でバリューベットを打ったとして、相手は5のワンペアや77のポケットペアで3回もコールしてくれるかな?

た、確かに・・・。

それならフロップはあえてチェックして、ターン以降で相手にペアができるのを待ったり、相手にブラフさせるほうが得かもしれないよね。
しかも、ターンとリバーで何がめくれてもこちらのKKが逆転されることはまずないから、リスクもゼロだよ。

でもさ、相手が55を持っててフルハウスができてたら、フロップ、ターン、リバーで3回コールしてくれるんじゃない?

相手がフルハウスを持ってる場合は、ターンかリバーでベットかレイズしてくれて、いずれにしろオールインまでいきそうだよね。だからバリューを取りそこねる心配はないと思うよ。

あ、そっか。じゃあ、ターンで相手にペアができたりブラフさせたりしたほうがお得かもね。

100%に近いゾーンのハンド、ナッツ級のハンドであえてバリューベットを打たずにチェックすることをスロープレイっていうんだ。
スロープレイができる条件は「自分のハンドがナッツ級」「次のストリートでフラッシュやストレートに逆転されない」「IP(インポジション)に座っている」の三つだよ。
さっきのKKはこのすべてがそろってるね。

なーるほど。相手を罠にハメようってわけね。

ちなみに、相手が重度のコーリングステーションの場合は、スロープレイせずにトリプルバレル(フロップ・ターン・リバーで連続ベット)を打つのもアリだよ。「ペアがあったら絶対フォールドしない」みたいなプレイヤーには特にね。

 

超重要!ノンアグレッサーのチェック 

さて、3番のOOPノンアグレッサーのチェック、これは頻出かつ重要だから、ぜひ覚えておいてほしいな。このハンドを見てごらん。

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プリフロップはHJがオープン、BBの自分はATsでコールしたよ。それでこれがフロップ。BBのアクションは?って状況だね。

お、ツーペアができてるね。

このトップツーペアより強いハンドはAA、TT、77だけだよ。ボードテクスチャーもドライだし、明らかに60〜100%のゾーンになりそうだよね。さて、チンアナゴちゃんのアクションは?

え、バリューベットじゃだめなの?さっきのKKのクワッズと違ってバリューターゲットもいそうだし。ほら、AKとか。

ううん、これはチェックが正解なんだ。確かに自分のハンドはバリューベットが打てるし、バリューターゲットもいそうなんだけど、利益を最大にする正しいアクションはチェックなんだね。

そうなの?どうして?

HJのハンドを場合分けしてみようか。じゃあ、さっき言ってくれたAKを持ってるとするね。その場合、BBがベットするとHJは恐らくコールしそうだよね。でも、もしBBがベットせずにチェックすれば、HJはほぼ100%バリューベットを打ってくれるから、そのベットに対してレイズすれば利益が大きくなるよ。

えっと、BBが先に1ポットをベットすると、HJはコールしてポットは合計3ポット。
でも、BBがチェックしてHJが1ポットをベットすると、それに対してBBは3ポットのバリューレイズができて、HJがそのレイズにコールすれば、ポットは合計7ポットか。
確かにポットが大きくなってる

じゃあ、今度はHJがマージナルなハンドを持ってる場合を考えてみようか。このボードテクスチャーだと、例えば99とかね。HJが99を持ってるときにBBが先にベットすると、HJはフォールドする可能性が高いと思うよ。

うん、もし私がHJならフォールドするかなあ。AとかTのワンペアに負けてるし、KJとかのストレートドローで強気にベットされてるかもしれんけど、99じゃあ勝率が悪そうだもん。

いいところに気がついたね、そのとおりだよ。KJは99に現状では負けてるけど、アウツがあるんだね。KとJが3枚ずつ、ストレートを作るQが4枚、あとはレアケースだけど、ターンとリバーでAとTが落ちるとツーペアのKハイvs9ハイで勝てるよ。

じゃあ、KJのアウツは大体10枚ぐらいだから、勝率は10×4=40%もあるの!?

そのぐらいだろうね。ってことは99はKJやKQに60%しか勝てないし、そもそもAやTのワンペアに負けてることも加味すると、かなりフォールドに寄りそうだよね。

なるほどねー。HJがマージナルなハンドを持ってるときは、BBがベットしても結局フォールドされちゃうと。

うん。そうなるとBBのツーペアはそれ以上バリューが取れないから損だよね。
じゃあ、HJが弱いハンドを持ってる場合も考えてみようか。例えばQJsはどうかな。

Qハイだけど、Kが落ちたらストレートになるね。

うん。ってことは、QJsはアウツがある0〜40%ゾーンだから、ブラフベットをしてくれるかもね。

そっか!でもBBが先にベットしちゃうと・・・。

QJsを持ってるHJはオッズが合わないからフォールドしちゃうってことなんだね。だからBBはチェックして、ブラフベットに対してレイズをしたほうが得なんだ。

なーるほど。結局、HJがどんなハンドを持ってたとしても、BBはチェックしたほうが得なのか。

そういうことだね。もう一つ例を見てみようか。

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プリフロップでタイトなHJがオープン、今度はBBから76sでコールしたよ。

まずは自分のハンドの強さを測るんだよね。現状は7ハイですごく弱いけど、フラッシュドローができてるね。だからアウツがある0〜40%のゾーンってことか。

慣れてきたね、いい感じだよ。さて、BBのチンアナゴちゃんのアクションは?

アクションの目安はブラフベットだけど、今までの流れからするとこれもチェックなの?

うん、チェックが正解だよ。まず、BBのチェックに対してHJがベットを打つレンジは60〜100%か0〜40%のゾーンだから、99、A9s、AA、KKみたいな強いハンドか、Kハイ、Qハイなんかの弱いハンドがあるよね。

HJはA9oを持ってないの?

タイトなHJのオープンレンジにA9oは入りにくいと思うよ。
それでね、HJがそういうレンジを持ってるときは、BBはベットをするよりもチェックレイズしたほうが戦いやすいと思うよ。なぜなら9を持っていそうなのはHJよりもBBのほうだからね。
HJのオープンレンジに9があるとすればA9sと99ぐらいだけど、BBのコールレンジにはA9s〜97s、もしかしたらA9oやT9oもあるかもね。

うーん、確かに9を持ってそうなのはコールしたBBのほうだけどさ、でもどうしてチェックレイズがいいのさ?

もしチンアナゴちゃんがA9sを持ってたとして、自分からベットするかな?

えっとそれは・・・さっきのATの話だと、チェックレイズしたほうがいい?

うん。A9sはHJのベットを待ってからチェックレイズしたほうが得だよね。
でも、いつもいつも強いハンドだけでチェックレイズしてたら、相手に強いハンドを持ってることを読まれちゃうんだ。だから76sのような弱いハンドも強いハンドに混ぜてチェックレイズするんだ。そうすれば、BBは9のトリップスでレイズしてるのか、それともフラッシュドローでレイズしてるのか、よくわからなくなるよね。

なるほど、BBのチェックレイズがバリューかブラフかわかんなくなるんだね。

そうすれば、ブラフを疑ってバリューレイズにコールしてくれる可能性が高くなるし、逆にバリューを怖がってブラフレイズにフォールドしてくれるかもしれない。こういうバリュー・ブラフのバランスの取れたレンジでチェックレイズするのがおすすめだよ。

ふーむ、0〜40%ゾーンのハンドでも結局チェックしたほうがいいんだね。

うん。ついでに言うと、40〜60%ゾーンのマージナルなハンドをBBが持ってるときは、アクションの目安のとおりチェックを選べばいいよ。

あれ?ってことは、このBBは常にチェックするの?0〜40%でもチェック、60〜100%もチェック、マージナルなハンドはチェックなんだから。

そういうこと。それが「OOPノンアグレッサーのチェック」ってことなのさ。

OOP?ノンアグレッサー?

OOPは「アウトオブポジション」、ポストフロップで先にアクションしないといけないポジションのことだね。
ノンアグレッサーは「アグレッサーじゃないプレイヤー」のことだけど、アグレッサーは知ってる?

うーん、聞いたことある気がするけど・・・アグレッシブなやつのこと?

アグレッサーっていうのは「プリフロップでは最後にレイズしたプレイヤー、ポストフロップでは最後にベットかレイズをしたプレイヤー」のことだよ。アグレッシブなプレイヤーのことではないね。
例えば、プリフロップでHJがオープン、BBがコールなら、フロップでのアグレッサーはHJだよ。もしフロップでBBがチェックレイズしてHJがそれにコールしたなら、アグレッサーは今度はBBになるよ。最後にレイズしたプレイヤーだからね。

じゃあ、「ポストフロップで先にアクションするポジションで、なおかつプリフロップでコールして参加したプレイヤーは常にチェックするべし」ってことなんかな。

うまくまとめてくれたね、そういうことだよ。ポーカーの定石の一つだから、よく覚えておいてほしいな。
ちなみにOOPでノンアグレッサーのとき、自分からベットすることを「ドンクベット(Donk Bet)」って呼ぶんだ。

ドンクベット?どういう意味?

「Donk」っていうのは「バカ・まぬけ」って意味だよ。ちなみに「ドンキーコング(Donkey Kong)」は「バカな猿の王様」。

ドンキーコングってただの悪口だったのかよ!じゃあドンクベットは「バカなベット」?

チェックしたほうがいいのに、わざわざベットして利益を減らすなんてバカなやつ、っていうニュアンスはあるかもね。でも、ごくまれにドンクベットが正当化される状況もあるからね、一概にバカにはできないよ。

あれ、そうなの?チェックが定石なのでは?

何にでも例外はあるのさ。例えば、OOPノンアグレッサーのレンジに有利なカードがターンで落ちたときとか、ドンクベットする状況がたまーにあるよ。でも細かいことだし、常にチェックしても大きな問題はないんだ。これについては超上級編(GTO編)で説明するかもね。

おっけー、細かいことは苦手だから全部チェックしよっかな。

うん、それで全然いいと思うよ。
さて、長かったけど今回はここまでだよ、おつかれさま。
「ポーカーがわからない病」の原因は大きく分けて二つあってね、「自分のハンドが勝ってるのか負けてるのかわからない」「どのアクションを取ればいいかわからない」、このどちらかなんじゃないかな。今回の記事でその悩みを少しでも解消できれば幸いだよ。

ということで今日のまとめはこちら!

 

今日のまとめ

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ポストフロップのガイドライン①

  

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ポストフロップのガイドライン②

 

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ポストフロップのガイドライン③

 

今日のまとめ
  1. 自分のハンドの強さとアクションはある程度は対応してるよ
  2. ランキング表の0〜40%ゾーンはブラフ、40〜60%ゾーンはチェック、60〜100%ゾーンはバリューがアクションの目安だよ
  3. でも、アクションの目安と取るべき正しいアクションが一致しない例外もあるんだ
  4. 例外は3パターン:あきらめフォールド、スロープレイ、OOPノンアグレッサーのチェックだよ
  5. 特に「OOPノンアグレッサーのチェック」はポーカーの定石!覚えておけば楽に判断できるよ

 

今回でポストフロップのアクションシリーズは終了だよ。
次回はこれまで解説したことを使った実戦問題を作ってみようかな。ポーカーはアウトプットも大事だからね。お楽しみに!

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